前回は、マツエクの発祥から日本に定着するまでの歴史をご紹介しました。
今回は、マツエクの素材の進化を見ていきましょう👀
「シルク」
「ミンク」
「セーブル」
「フラットラッシュ」。
同じマツエクなのに、なぜこんなに種類があるのか...
考えたことはありますか?
実はこれ、バラバラに存在しているわけではなく、「もっと良い状態にしたい」という現場の工夫が、一つずつ課題を解決しながら積み重なってきた進化の歴史なんです。
この記事では、素材がどのように進化してきたのかをご紹介します。
お客様への説明にもそのまま使える内容ですので、ぜひ読んでみてください。
目次
- すべての始まりは「シルク」。つけまつ毛を切って作られていた
- カールのモチを求めて「ミンク」へ。でも新たな課題が...
- 「セーブル」の登場で、カールのモチと柔らかさを両立
- さらに柔らかく。「フラットラッシュ」の誕生
- まとめ:進化の裏には、常にもっと良くしたいという想いがある
1. すべての始まりは「シルク」。つけまつ毛を切って作られていた
マツエクの素材として、最初に登場したのは「シルク」でした。
当時のシルクは、なんとつけまつげを切って作られていたんです。
今のように毛が1本1本シートに並んだ状態で売られているのではなく、切り分けられた毛がバラの状態で箱に入って販売されていました。
つけまつげを切って作っているため、同じ「Cカール・9mm」という表記のものでも、実際の長さはバラバラ。
カールの出方も安定しない、という状態でした。
シルクの毛質自体は柔らかく、装着した時の自然な質感は良かったのですが、「カールが取れやすい」という大きな課題を抱えていました。

2. カールのモチを求めて「ミンク」へ。でも新たな課題が...
カールが取れやすい!!!
というシルクの課題を解決するために生まれたのが「ミンク」です。
シルクの時代は"Jカール・Cカール"しか作れませんでしたが、ミンクになってエクステの毛にコーティング加工が施されるようになり、"J・C・CC・D・DX"といった、よりきつめのカールにも対応できるようになりました。
ただし、カールのモチを重視した分、毛がかたくなってしまうという新しい課題も生まれました。
「持ちは良くなったけど、装着時の柔らかさが物足りない」という状態です。
3. 「セーブル」登場で、カールのモチと柔らかさを両立
ミンクの「硬さ」という課題を解決したのが「セーブル」です。
実はミンクとセーブル、根元の太さは全く同じです。
違うのは、毛先に向かって細くなっていく部分のカット処理のタイミングだけ。
セーブルは、この「先端を細くするカット」を早い段階で行うことで、毛先が細くなり、結果としてしなやかで柔らかい質感を実現しています。
太さそのものはミンクと変わらないのに、カットの仕方ひとつで、カールの持ちと柔らかさを両立できるようになった。これがセーブルの技術的な工夫です。
4. さらに柔らかく。「フラットラッシュ」の誕生
セーブルで「持ちと柔らかさの両立」は実現しましたが、現場ではさらに「もっと柔らかいものを作ろう」という探求が続きました。
そこで生まれたのが「フラットラッシュ」です。
これまでのエクステ(クラシックラッシュ)は、断面が丸い形をしていました。フラットラッシュは、この断面を平たい形状に変えることで、まつ毛への密着感(フィット感)を高めています。
⚫️ クラシックラッシュ:断面が丸い
⚫️フラットラッシュ:断面が平たい(楕円形)
形そのものを変えることで、装着時のフィット感と柔らかさをさらに引き出したのが、フラットラッシュという素材です。

5. まとめ:進化の裏には、常に「もっと良くしたい」という想いがある。
シルク→ミンク→セーブル→フラットラッシュ。
この流れを振り返ると、それぞれの素材は独立して生まれたのではなく、前の素材の課題を解決するために、一つずつ生まれてきたことがわかります。
- シルク:柔らかいが、カールが取れやすい
- ミンク:カールは持つが、毛がかたい
- セーブル:持ちと柔らかさを両立
- フラットラッシュ:形状を変えて、さらにフィット感と柔らかさを追求
今当たり前に選べている素材の一つひとつに、こうした改良の歴史が詰まっています。
次にお客様に素材の説明をするとき、この進化のストーリーを少し添えてみると、きっと会話が広がるはずです。
次回は、こうした歴史ネタを実際のサロンでの会話にどう活かせるかをご紹介します。会話に困ったときのちょっとしたネタとして、ぜひ役立ててください。
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